第6回定期演奏会曲目解説

怯える小鳥 Ciricicici L'Uccello impensierito,polka scherzosa
  ジュゼッペ フィリッパ Giuseppe Filippa
 フィリッパはイタリアの吹奏楽作曲家、指揮者です。「怯える小鳥」はチリチチチと副題があり、イタリアのハンターたちに贈られた戯作風のポルカの曲で、中野二郎が吹奏楽からマンドリン用に編曲したものです。

 

ローレライ・パラフレーズ Loreley Paraphrase
  シルビオ・ラニエリ Silvio_Ranieri
 伝説で有名なライン河畔のローレライの岩を眺めながらハイネがよんだ詩をジルヒャールが曲にして世界的に知られています。ラニエリはこの曲をもとにしてマンドリン合奏のために変奏曲風の「ローレライ・パラフレーズ」として作曲しました。

 

秋の綺想曲  Automne Caprice ,ouverture
  アントン・ヘルマン・クラーセンス Anton Hermann Claassens
 1910年生まれのオランダの作曲家、クラーセンスはプロの指揮者やマンドリニストとしても活躍、オランダマンドリンオーケストラ協会の会長も務めていた人です。この「秋の綺想曲」は代表作として知られています。

 

麦祭り La Festa del Granola
  マリオ・マチョッキ Mario Maciocchi

 作者はマンドリン音楽誌 「L’Estudiantina」 を発刊してマンドリン音楽の発展に貢献したことで知られています。「麦祭り」は4楽章からなる組曲。原曲では第3、第4楽章に男性コーラスが入っています。

 

おばあさんの若かった頃 Aus Omas jungen Tagen ,Dixie für Zupforchester
  アレクサンドル・ケーニッヒ・オッサデチ Alexander König-Ossadtschi
 オッサデチはウクライナの作曲家、指導者、マンドリン演奏家で、現在もマンドリン音楽普及のために活躍しています。「おばあさんの若かった頃」はデキシージャズ風の楽しい曲です。

 

エストレリータ Estrellita
  マヌエル・マリア・ポンセ・クエラル Manuel María Ponce Cuéllar,
 ポンセはメキシコの作曲家・音楽教師、ピアニストです。特に有名なのはギター作品でセゴビアの演奏技巧を考慮して作曲されています。ヤッシャ・ハイフェッツの編曲で有名になったエストレリータは“小さな星”という意味で、歌曲として作曲されたポンセの代表作です。

 

交響的前奏曲 Preludio Sinfonico
  ウーゴ・ボッタキアリ Ugo Bottacchiari
 イタリアの作曲家で指揮者でもあったボッタキアリは管弦楽曲、歌劇、室内楽曲、声楽曲、マンドリン合奏曲など数多くの作品を残しています。この「交響的前奏曲」はロマン的で重厚な雰囲気の作品で、マンドリン合奏では最も良く演奏されている曲の一つです。